うみぼうずの『いいねぇ。』

わたくし うみぼうず が『いいねぇ。』と感じたいろいろなモノ(製品・芸術・音楽・政策・研究・技術etc...)について、のんびり書いていきます。関西出身、会社員。

『特色入試』のいいねぇ。

京都大学では、H28年度入試から新たな入試方式として「特色入試」を導入するようですね。

 

京都大学のHPによると、「特色入試」とは、

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 高大接続と個々の学部の教育を受ける基礎学力を重視し、

 1. 高等学校での学修における行動と成果の判定

 2. 個々の学部におけるカリキュラムや教育コースへの適合力の判定

 を行い、1と2の判定を併せて、志願者につき高等学校段階までに育成されている

 学ぶ力及び個々の 学部の教育を受けるにふさわしい能力並びに志を総合的に評価して選抜します。 

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とのこと。

この入試方式の特徴は「『志』も評価基準の一つ」であることだと思います。

 

『志』をどう評価するかですが、

志願者が作成する「学びの設計書」をもとに、

大学で何を学びたいのか、卒業後どういった仕事に就きたいのかなどを

評価するようです。

 

これまでの一般入試では、多くの大学はセンター試験と二次試験による

「学力審査」によって、受験生の合否を判定してきました。

 

これはつまり、

 

大学は受験生に対して

学力(今持っているもの)を重視し、

大学が定めた基準以上の学力あれば、その大学で教育を受ける権利を与える

とも言えますね。

 

しかし今回の特色入試では、学力(今持っているもの)だけでなく

「志」(これから何を身に付けたいか、それを社会でどう活かそうと考えているのか)

評価基準となるわけです。

 

これは大学が、

世界で通用する人材を育てる、あるいは世界で価値ある大学になるためには、

「今持っているもの(学力)」だけでなく

「これから何を身に付けたいか、それを社会でどう活かそうと考えているのか(志)」も

重要な要素と判断したということでしょう。

 

逆に言えば、今の学生には「これから何を身に付けたいか、それを社会でどう活かそうと考えているのか(志)」が足りないと、

大学は考えているということですね。

 

変化・成長のスピードが増している世界において、

学力だけでなく、将来設計(どんな未来を見据えているか)を重視する今回の方式は

個人的にはとても良いものだと思っています。

京都大学が将来設計のどのような点を評価するのかが気になりますが。)

 

すでにこのような入試方式を導入している大学もありますが、

「日本トップクラスの大学が導入した」ということが、大きな意味を持っていると思います。

トップクラスということは、日本における、大学の大きな一つの基準ということですからね。

つまりは、日本の大学の方向性や、ひいては存在意義を変えていく

一歩になるかもしれませんね。

 

そんな『特色入試』のいいねぇ。でした。 

 

んじゃ!